2017年6月3日
本学市民講座で講演する望月准教授
望月肇国際学部准教授が2017年8月21~23日に開催された日本リメディアル教育学会第13回全国大会(於:日本文理大学、大分市)で、大会発表優秀賞を受賞しました。おめでとうございます。
発表題目は「新国際学部初年次学生に対する実践的な異文化理解教育と英語教育の実践―理論と実践の往還,初年次キャリア教育を意識して―」で、まさにわが国際学部での教育実践報告が高い評価をいただいたことになります。望月先生の今後のいっそうのご活躍に期待しましょう。
■発表概要■
本年4月に新設された大阪産業大学国際学部国際学科の初年次学生に対する実践的な異文化理解教育と英語教育に関する3つの教育実践を報告する。
- 「ワークショップ1」授業において、異文化理解?異文化コミュニケーションの体験型理論学習と学外フィールドワーク(外国人観光客への英語インタビュー)を組み合わせた2週連続完結による理論と実践の往還を意識した教育実践を実施した。事後アンケートの結果、90%以上の学生が学外フィールドワークを「楽しい」と感じており、1回目の授業で異文化理解の理論を学び、2回目の授業では学外で異文化コミュニケーションの実践を行う形式の授業に対して、90%以上の学生が「良かった」という結果が得られた。
- 「ワークショップ1」授業において、大手航空会社現役キャビンアテンダント講師による初年次キャリア教育を意識した異文化理解講座を5月17日(水)に実施した。講座では「おもてなし」の基本となる異文化理解の大切さ、世界各地の文化や風習の違いを、担当講師の豊富な海外経験談やアクティビティを通じて、分かりやすく説明していただき、とりわけ国際交流の舞台で活躍したいと望んでいる学生への力強いエールとなった。学生達が楽しく積極的に受講し、充実した講座であったことが、事後アンケートからも確認できた。
- 「入門ゼミ1」授業の一環で「OSAKA ENGLISH VILLAGEにおけるアメリカ文化疑似体験」と題した新入生歓迎行事を5月13日(土)に実施した。本学国際学部1年生の興味、英語熟達度にあわせて27レッスンを特別に設定して実施した。学生のほぼ全員が英語でのコミュニケーションが「楽しい」、英語学習に対するやる気が「高まった」、異文化理解について「理解が深まった」など、学生達は大変満足した様子である。
本発表では、大阪産業大学国際学部国際学科第1期生の初年次学生向けの異文化理解教育、英語教育に関する3つの教育実践について報告したが、これらは4年間の大学教育の初年次、導入教育の一部に過ぎない。今後は、ホテル?旅行?航空業界等へのインターンシッププログラムの開発とその単位化、語学運用能力向上に加えて異文化理解等の豊富な経験が可能な短期?中期?長期留学プログラムの開発など、国際社会に即応できる「グローバル人材育成」を目指した新しい大学教育プログラムの開発を目指したい。